淡路島の淡路市に興味深いホテルが誕生しました。
スポーツホテル「アテーナ淡路」です。
さてこの「スポーツホテル」という名称ってなに? と
思われる方は少なくないと思います。
簡単に説明しますと、スポーツ選手を対象とした、
スポーツ選手用スポーツ特化型ホテル、と表現すると
なんとなくイメージができそうな気がするかもしれません。
ここはもともと「ホテルタテイシ」というビジネスホテルでしたが、
2002年FIFAワールドカップで、イングランドチームのキャンプ地に
なったことが、このスポーツホテルが誕生するきっかけだったそうです。
イングランドのキャンプ地になるくらいなので、
ホテル周辺にはスポーツ関連施設が多く、サッカーのみならず、
さまざまなスポーツの合宿地として、もともと利用者は多かったそうです。
ならばいっそのこと、スポーツ特化型ホテルにしようという、
ユニークな発想です。
ホテルの分類は、一般的に立地で分けると、シティホテル、
ビジネスホテル、リゾートホテルになります。
また機能でいうと、宴会主導型とか、宿泊特化型という表現もあります。
ただしこれを体系的に分りやすく分類したものは、
私はまだ見かけたり、出会ったりしたことはありません。
現実的には、分類のための条件は設定できても、
実際のホテルを分類するには、グレーゾーンが多すぎて、分けにくいのです。
そんな極めてグレーの多いホテル業界で
「うちはスポーツ特化型ホテル」と明確に、
自ら宣言した珍しいケースです。
スポーツ選手を対象にしたホテルは、少なくとも日本では初めてでしょう。
社長にインタビューして、工事現場も見せてもらいました。
具体的に対象者として設定しているのは、小学生から大学生の合宿や、
社会人のクラブチームまで、幅広く受け入れ可能だそうです。
ホテルの施設の特徴は、スポーツチームが使いやすいように
工夫をしたことです。
ホテルはこうあるべき、という既成概念を取り除き、
スポーツチームが必要とするミーティングルームや、
エクセサイズマシンやツールを重点配置しています。
従来のホテルにある、フィットネスクラブではなくて、
バーやラウンジの代わりに、マシンルームがある、と想像してください。
また食事も、縁起を担いで「カツ!」というようなボリューム重視の
メニューではなく、スポーツ栄養学に基づいたメニューを提供することです。
また専門家による、トレーニングサポートのメニューもあるそうです。
ここまで科学的なアプローチをしていても、ホテル敷地内に、
必勝祈願神社を設置することも忘れない面白さというか、
気の配りようがイイ感じです。
ホテルの常識的なマーケティング地図に、
新たな地図を付け加えたスポーツホテルです。
これまではゲストがホテルを選びホテルを作ってきましたが、
スポーツホテルは、ホテルがゲストを選び、
自らが新しい分類項目を作った例といえます。

